水防演習まとめ(http://www.geocities.co.jp/Athlete-Athene/7930/weblog/suibou.htm)

利根川水系水防訓練を見学に行った時の様子をレポートする.参加者はO先生,姫,いかりん,そして,私.


当日は朝6時15分に渋谷に集合して先生の車で宇都宮の会場まで行く予定だった.しかし・・・姫が遅刻(><)

気を取り直して宇都宮に向かって移動.先生の運転は思っていたというよりも,普通に上手だった.

会場に着くと微妙な天気だった.結構寒いし・・・


まず,最初に地域の伝統芸能を地元の小学生が実演して見せてくれた.利根川(鬼怒川)の船頭さんの唄みたいなものだったと思う.


開会式が始まるころ,石原国土交通大臣があらわれる.この緑色の服あんまりかっこよくないね?(笑)


やっぱり水防訓練には来ないとねー.他に栃木県知事や宇都宮市長もいたけど知らない人たちだったので特に興味は持たず.

行くまで良くわかってなかったんだけど,今日はどうも,台風が近づいてきて水位が上がっていくという設定で訓練が進んでいくらしい.たまたま,水防演習の2日位前にたまたま台風が来てたから,ちょっとリアリティーがあったり・・・ここいら辺で いかりんはマネジメントグループの集まりがあるので一時離脱.


ここからは,どうやって堤防を決壊させないかを,水防団の人たちが実際にやって見せます.

雨がたくさん降って川の水位が上がってきて,堤防の天端(一番上)に水が近づいてくる.そうすると,堤防には水がしみこんでくるし,川の流れで堤防が削れたりするわけで,それをどうやって防ぐかが重要.

実際にやって見せてくれたのは,

シート工木流し工.この二つは堤防が削られてきた時にこれ以上削られないようにするためのもの.シート工はそのほかに,水がそれ以上浸透してこないようにできると言われています.

月の輪工これは,堤防の中を水が流れてきて堤防に穴を開けるのを防ぐ工法.土の中の水の流れは圧力の差(水面の高さの差)で流れてくるのでその差を水を溜める事によって低くしてやろうというものです.土が流出している証拠であるにごった水が出てこなくなったらOK.水が出てても透明ならば,堤防に穴が空いたりはしないのでご心配なく.

五徳縫い工これは,堤防にたくさん水がしみ込んで来て崩れやすくなって,円弧すべり(のり先破壊や,底面破壊でも良いのですが・・・)が起こりそうなところに竹の棒を差し込んで縫い付ける(何メーターもさしてですよ?)工法です.どこまで効果があるかはよく知りません・・・
土嚢積み工法堤防の上を水が流れてしまうと,堤防の上がどんどん削れて,削れるとどんどん水が流れて,またどんどん削れるって事になるので,それを防ぐやり方.もし,本当にやることになったら,10kmでも20kmでも気合を入れてやらなきゃ意味がない・・・やりたくないなぁ.


これで,堤防が決壊しそうな時のやり方はおわりで,次に川に取り残された人を助ける時・・・でも順番が逆だね(><)堤防が決壊しそうな時は川の中に取り残されたりしないと思う.もう既にながされてるよ!!中州への橋をかける車
放送で,水位が上がっているので今日はやりません!って何回も言ってたけどそんなんで本番は大丈夫なのか?他にもヘリで助けるのも実演していた


河川工学はやっぱり実際に見て見ないとエンジニアの感が養われないなぁと改めて感じる.学生よ!座学だけでなく積極的に見に行きなさい!特に,河川や河川周りを研究フィールドにしている学生.ちゃんと行きなさい.先生たち ちゃんと連れて行きなさい!
(終)