ボーイング777(中距離旅客機)ができるまで.

aozorairo2004-07-13

http://sc-smn.jst.go.jp/8/bangumi.asp?i_series_code=B990602&i_renban_code=001
のまとめですな.(40分)
777は767(近距離旅客機)と747(長距離旅客機・世に言うジャンボジェット)の中間の大きさ.777以前は航空会社だけで作っていたけれどもそれでは不十分だったので,開発はワーキングトゥギャザーで行われANAをはじめとする8つの航空会社と部品メーカー(日本の会社だとMHI・FHI・KHI)が参加した.
CATIA コンピューターグラフィックス エイティド スリーディメンジョナル インタラクティブ アプリケーションComputergraphics(オンラインで設計図(3DCADかな?)をやりとり)
前部胴体の外板は10枚のアルミニウム合金(5.5m板から設計図にあわせて削られる)からなっている.(KHI作成)日本では10枚を4つの部材に分けて出荷する(クラウン(3枚の合板)キール(3枚)左側面(2枚)右側面(2枚))
後部胴体はMHI作成.ケミカルミリング(かせいソーダ)で削る(5.5mm〜1.5mmの8段のステップ).
ストリンガー・・・胴体の進行方向の補強材 フレーム・・・胴体の円周方向の補強材
レイザーアラインメントシステム レーザーで測量しながら接合する.
キャビンのドアはMHI作成.300時間かけて手作業で作られる.
テールスキット;離陸の時に機首を挙げすぎておしりが接地しないようにする設備
部品の仮止めや設置はホールトゥーホールでおこなう.
圧力隔壁はKHI作成.
フライ・バイ・ワイヤー(電気信号を使ってワイヤーは省略)を採用.非常事態用に方向舵とフラップ(自信ないですぅ)は確かワイヤー式ですが・・・
電気系コードは一本づくり(振動とうで外れたりしないように・・・)
燃費が3倍 窒素酸化物の発生を抑えた設計.異物を吸い込んでも遠心力でエンジン外に出す仕組みが備えられている.
エンジンが仮に二台とも止まるとラムエアータービン(ラット)がでてきて,運行上必要な電力は供給される.
急ブレーキをかけたときはタイヤの中の空気は自動で抜ける様になっている(バーストを防ぐため)
一機あたりの塗装重量は260kg以上
例えばANAは500件以上の提案を行い200件以上の採用があった.(例えば油圧式便座)
JALはいくつくらいなんだろう?
キャビンの荷棚に777は鏡がついている.あれは後付けで747とかにはつかないのかなぁ?と思う.