新潟7.13水害を見て思うこと

aozorairo2004-07-18

 被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます.
 今回水害にあった地域は数十年ぶり(確か30数年ぶり)の浸水.中之島町・三条市では避難勧告の発令の遅さや避難勧告の連絡の仕方が非常に問題になっている.マスコミでは責任の所在などの議論をしているが,それよりもむしろどのように連絡し,どのように住民に理解してもらうかの方が重要であると考えられる.
 中之島町の破堤地点近くの住民にお話を伺ったところ,やはり発令から10分足らずで破堤したので逃げる時間が無かったとのこと.これは発令のタイミングの問題で行政側の体制,専門性(力?)の問題だと思う.まぁ単なる言い訳ですが中之島町の助役さんは「勧告をだして何もないと住民に何をいわれるか・・・」と言ってた.これは住民のみなさま,胸に手を当てて欲しい.天気予報と同じ(?)いやそれ以上に,河川の水位予報というのは難しい.気象条件+人為的排水(たとえばダムの放流とか)+流出率と大きく分けて3つの不確定要素の集合が水位になります.大事をとって避難勧告を出して,幸い何も無くて住民が文句を言うのでは,大事をとりようが無く助役さんに同情の余地がある様に感じる.
 また,三条市の避難勧告の連絡体制の不備は,色々考える事がある.まず,三条市が今回の連絡体制の全容を明らかにすることは必須だ.しかし,この連絡体制を今後どう見直していくかが一番重要ではないか?と思う.こういう非常事態用の連絡網は日頃使わないからさび付いてくるし,住民にも行き渡りにくい.今回の様な事があって住民意識が高まった状態でパパっと決めて住民に徹底的に教えるしかない.まさに「時は金なり」だ.しかし,それでもさび付く.良い案を希望!!(さび付かないために中規模の氾濫が起きる程度に治水するってのは人道的にどうなのだろう?と思いますしね)
 


各種データ
破堤箇所 11カ所(五十嵐川1カ所,刈谷田川4カ所,能代川1カ所 稚児清水川2カ所 猿橋川1カ所 中之島川2カ所)
堤防欠壊 64カ所
越水,漏水等 56カ所

排水ポンプ車 北陸地整自前で11台 のこりはよそから13台