こんな事故があったのか・・・ 痛ましい・・・

aozorairo2005-01-30

すごいですね・・・ 飛行機が高高度を飛ぶようになって生じる各種問題も,最近はほとんど(あたりまえだけど)改善されて 快適な空の旅が楽しめるようになりましたね?

Flyer’s News 
http://www.e-flyers.jp/mailmag/mail32.html
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1999年、高名なプロゴルフプレーヤー、ペイン・スチュワート
を乗せたビジネスジェットが、管制官からの指示に応答が無く
そのまま連絡を絶ちました。レーダーには機体がはっきり表示され
ていましたが、管制官からの問いかけには一切返答が無く、
そのまま直進していったのです。アメリカ空軍の戦闘機がスクラン
ブル発進しこのジェット機を追いました。
ビジネスジェットを発見し近寄ると、コックピットのガラスには
内部から氷が張っていました。

内部は見えませんが、その後の時間経過から、パイロットも乗員も
乗り合わせた人たちも、高空病と寒さで死亡しているものと判断さ
れました。一時は人家の無い地帯で撃墜するという緊迫した状況に
なりましたが、そのまま安全地帯まで飛行を続け、燃料切れで墜落
しました。ビジネスジェットからの最後の報告から応答がなくなる
まで約6分。その間に何が起こったのか?
防雲、与圧・空調システム以外は最後まで問題なく作動していたた
め、防雲装置を含めた与圧室、あるいは与圧装置の故障と推測され
ました。

一般にビジネスジェットは定期便のジェット旅客機より高空の
12,000m以上の高度を飛行しているため、ドアが吹き飛だり
窓が割れるような大きな亀裂が発生すると急減圧状態になり、
直ちに酸素マスクが降りてくるようになっています。
もちろんパイロットは異常を感じれば直ぐに対応したはずです。
事故報告書では、与圧空気源となるエンジンからの抽気系統にある
弁の故障を指摘しています。酸素以外の気体が弁に詰まっていた
可能性があり、そのため機体内に与圧酸素が送り込まれ無かった、
ということです。警報音を聞いたパイロットが酸素マスクを着け、
なぜ与圧が下がったのかを調べ、対策を練っているうちに酸欠に
なったのではないか、と考えられています。酸素欠乏は突然に
失神をもたらすという危険を初めて知らされた事故でした。
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