自動着陸の規準

航空実用事典
〈1〉 カテゴリーI(CAT I):
デシジョン・ハイト(パイロットが着陸するか否かを決定する高度)200ft,滑走路視程2,600ft以上における着陸
〈2〉 カテゴリーII(CAT II):
デシジョン・ハイト100ft,滑走路視程1,200ft以上における着陸
〈3〉 カテゴリーIIIA(CAT IIIA):
滑走路視程700ft以上で,着陸の最終段階で外界を見ながら着陸する
〈4〉 カテゴリーIIIB(CAT IIIB):
滑走路視程150ft以上で,外部視界にたよることなく着陸し,引き続き外界を見ながら地上滑走を行う
〈5〉 カテゴリーIIIC(CAT IIIC):
滑走路視程がゼロの状態で外部視界にたよることなく,着陸および地上滑走を行う
 従来から飛行場周辺の視界が悪くても,滑走路への進入は計器着陸装置により可能であったが,最後の接地操作だけは,パイロットが外部視界をたよりに行わねばならなかった。したがって,滑走路視程が低いカテゴリーIIIでの着陸を実現するためには,パイロットの操作にたよらないで行える装置が不可欠であった。自動着陸装置の着陸最終段階においては,電波高度計が約50ftになると,この装置が自動的に機首上げの姿勢にするとともに,オートスロットル・システムが自動的に推力をしぼり,機体をゆっくり滑走路上に接地させる。

決心高度には2種類ある

http://www.kiss-j.com/hagure/data/kankij/1_2.HTM
(27) 決心高度(Decision altitude-DA)

 精密進入を行う場合の進入限界高度(計器飛行により降下することができる最低の高度。以下同じ。)をいう。


 注1 決心高度は、平均海面からの高度(フィート単位)で進入方式ごとに示される。


 注2 決心高(Decision height-DH)は、精密進入における進入限界高度であって、接地帯標高からの高さである